野菜ソムリエノート

食と野菜ソムリエの日シンポジウム

4月9日は、野菜や果物のある豊かな食生活を提起し、“野菜ソムリエ”を 通じて、食を楽しむ社会の実現をアピールするために制定された『食と野菜ソムリエの日』。
この日行なわれた、日本ベジタブル&フルーツマイスター協会主催のシンポジウムに参加してきました。(2009.6.1)

基調講演

シニア・ベジタブル&フルーツマイスターの黒川さんのお話は、これから野菜ソムリエの資格を持っている私たちがどんな心構えで活動していくべきか、と云うヒントが一杯詰まっていました。
感心したのは黒川さんの行動力。
野菜や果物を通して、情熱を持って活動する姿に感動しました。
これまでの経験で無駄なことは一つも無いのだ、とも確信させて貰うことが出来ました。

パネルディスカッション

協賛企業の方々とベジフル協会によるパネルディスカッションも、興味深いお話が満載でした。
様ざまな関わり方をしている協賛企業のそれぞれの立場から、野菜ソムリエが求められることも見えてきたような気がします。

印象に残ったことのメモを記しておきたいと思います。

ハウス食品さんの取り組み

CMで野菜ソムリエが登場するシチューでお馴染みのハウスさん。
かつては、シチューといえば冬の暖かい家庭団欒のイメージで売れていたのだけど、だんだん温暖化の影響なのか、寒い時期が少なくて売り上げも伸びない。
打開策として、「健康」というキーワードにシフトして、野菜をたくさん取れるメニューであるというアピールをするにあたり、「野菜ソムリエがおススメする」という第三者性を持たせた処、うまくいったというエピソード。
訴求した野菜は、前年度比アップが著しかったというおまけつき。
このように、専門的客観的な意見を求められる場があるのだなあと感じました。

ホスピタリティーを持っておススメする精神の大切さ

世の中には、安全でないとされる食品もたくさん存在するが、ネガティブ情報ではなく、「Aではなく、Bにするとこんなによりよくなりますよ」と云うプラスのメリットを強調するほうがよい。
私自身も「絶対**で育てた野菜でないと!」とか思わないし、勿論危険な栽培をしているものは口にはしたくないですが、ある程度おおらかに、旬の野菜果物を美味しく楽しむ姿勢を忘れないようにしたいなと思います。

専門家ほど、試験対策はご用心

とある青果会社さんが、創業40周年記念で社員の方に野菜ソムリエの資格取得をしてもらうというイベントを実行しているそうです。
いわば流通のプロの方々ですが、意外にも合格率が芳しくなく、再試験の方もかなりいたとか。
ベジフル協会理事長の細くもありましたが、プロの方ほど「よく知っている」と云う認識で、試験勉強をやや怠る傾向があるのだとか。
私は主婦だったのでいわば生活者であり、プロの立場ではなかったこともあり、久々の試験対策は一生懸命したなあ・・・そういえば。なんて試験勉強の頃を思い出したりしました。

余談ですが、一般的に合格率は80%だそうですが、いわゆる業界人といわれる方々は50%以下なのだとか!?


おまけ

より質のよい食事を美味しく楽しく提供したり、提案したり出来るように、自分自身ももっと勉強して経験をつみたいな、ととてもワクワクした気持ちになったシンポジウムで、とても有意義でした。
協賛企業さんからも、たくさん色んなお土産を頂いて、更にお楽しみもいっぱい。
また協会のイベントで参加できるものには参加して行きたいと思います。

野菜と果物をもっと美味しく、もっと楽しみ豊かな食生活を実現しませんか。

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